一途な外科医と溺愛懐妊~甘い夜に愛の証を刻まれました~

 それから数日後のよく晴れた日に、紘子は結婚式を挙げた。

悩んで選んだプリンセスラインのウエディングドレスは少し膨らんだお腹を上手にカバーしてくれている。私の式の時の参考にさせてもらおうだなんて思いながら綺麗な紘子の晴れ姿を眺めていた。

小さいころから知っている紘子が花嫁になって、ママになる。そういう私も数カ月後にはウエディングドレスを着て、游さんの妻になる。そして、さらに数カ月後には、ママになるんだ。

なんだか実感がわかなくて、まるで夢の中にいるみたい。

「由衣子ちゃん、足元気を付けてね」

 でも、隣にいる優しくてカッコいい王子様は現実だ。

「はい。ありがとうございます」
 
 いつか白馬に乗った王子様が、ガラスの靴を持って迎えにきてくれる。そう信じていたあの頃の私に、言ってあげたい。

『由衣子はちゃんと王子様に出会えたよ』って。

私は今、着々と幸せの階段を昇っている。




END