一途な外科医と溺愛懐妊~甘い夜に愛の証を刻まれました~


翌朝、起きると游さんが朝食の準備をしていた。

「おはよう、由衣子ちゃん」

「……おはようございます」

「ご飯作ったから、食べよう。座って」

 ベーコンエッグにトーストにレタスとトマトのサラダ。定番すぎる朝食だ。これで私のご機嫌を取ろうというんだろうか。そういうことをされると、余計に怪しんでしまう。

「ごめんなさい、食欲がなくて」

「じゃあ、コーヒーだけでも飲んで。昨日、職場でもらった豆で淹れてみたんだ。香りがすごくいいから美味しいと思う」

「……いえ、胃の調子が悪いから遠慮してもいいですか?」

 これは本当のことだ。慢性的な吐き気が続いていて、食欲が落ちている。

「胃が痛むの? 僕でよければ診るよ」

「ありがとうございます。でも、今はいいです。少し様子を見ます」

「分かった。何かあったら言ってね」

 游さんの優しさに甘えられない自分がものすごく嫌いで、胸がチクチクと痛む。

「はい」

「……あ、そう言えば、生理不順だったよね? 今月はもうあった? もしかしたらってこともあるし、知り合いの産婦人科医に話しておくから近いうちに受診を……」