監察方の他の奴らも

山崎同様に、隊士として見張りをしている



「間違いありませんね
中野は、間者でした」


「わかった
監察方は、下がれ」




幹部らに粛清を任せた





それから、数日後




「副長!!怪しい者を見つけました!
桝屋という店の出入り客です!
只今、山崎監察と島田監察が張っております!隙があれば、潜入してみるとのことです!容疑が固まるまで交代で見張る許可を下さい!」

「わかった 許可する
巡察の時も少し気をつけてくれ
それから山崎には一度戻れと伝えてくれ」



















「副長 戻りました」

「山崎…お前の剣の腕前はどれくらいだ?
まさか…あれ…じゃないよな?」


幹部らも山崎を興味深く見る


「下手くそに振る舞えって、言いませんでした?言われた通りにしたのに…
腕前と言われても困りますけど
副長より強いかも」


この野郎…

野郎ではないが…

相当な自信じゃねぇか!!


顔をひくつかせていると


「嘘ですよ」

「ククク」「あははっ」「クスクス」

幹部らが笑いをこらえようとしているが

無理らしい


「あのなぁ」

「自分の身くらい守れますよ
心配する暇あったら、そこの書類…
早く終わらせたらどうですか?
忙しくなりますよ?」


時々、俺をからかうが幹部らの前では
珍しい…


「監察方の大っきい奴らでは目立つので
向こうで張りつきます」


だが、真剣に目を見たままだから

本当に自分を守れるくらい強ぇんだろう


「わかった」


行けと手をヒラヒラすると


シュッと天井に消えた







確かに




島田が屋根に上がるとか

目立つわな