翌日

急に

また君菊に来て欲しいとの連絡が入る

「いってきます」

「僕も行きます!!」

「は?やめとき?」

「大丈夫!山崎君だってやってるんだ!
僕だってできるよ! たぶん……」

「ほな、いっぺん着てみよか」






そう言われて連れてこられた部屋


「ここ…山崎君の部屋?」

「そうや そこ座り」


嫌いな山崎君と二人きり

というドキドキとは違う

山崎君にお化粧されて、着物を着せられ

髪を結われて


確認で、ジロジロ見られ


「さすが、ワイやな!」


と自分を褒めて、僕に微笑む


「行こか」


僕が転けないように、手をひいてくれる

歩き方とか教えてもらい

土方さんの部屋に入ると、大絶賛!!


鏡を見せてもらった


「これ……僕!?」

「その格好で僕は、ないやろ!」


驚いた!!

初めて自分が女顔だと納得した



こうして、僕も一緒に潜入することに



本日、昨日の間取りなどをたよりに

押し込むことも決まった



山崎君と僕は、そのつなぎ




「沖田?大丈夫か?」

顔を除きこまれ ドキッとした

君菊に変身済みの山崎君は、どこからどう見ても、可愛らしい娘


「せや、名前どないしょ?
総ちゃん?いや、菊乃にしよか?」

「可愛いすぎません?」

「ええやん!沖田、可愛いやん!」


/////// 可愛いだなんて、嬉しい言葉では
ないはずなのに


ドキドキするのは、何でだろう…