「嫌です!!絶対に嫌です!!!」


僕は今、大好きな近藤さんに反抗している







というのも





「総司、山崎君と二人でとある屋敷の宴に
潜入してくれないかい?」

ニコニコと近藤さんが言ったから

ではない


「女装して、酌をしながら男達の
話を聞いてりゃ良い」

と、土方さんが言ったからだ



「僕は、女顔じゃないです!!
絶対に嫌です!!!」



「一人で行きますので、お気遣いなく」


山崎君がそう言うと


「君に何かあると、歳に怨まれる!
総司…頼む!!!一緒に行ってくれ!!」


「近藤さん、大丈夫ですよ
俺、人の命はとれませんが自分の身くらい
守れますので…
沖田も嫌がってますし、乗り気でないのなら、ボロが出て女装だとバレてややこしくなりますから」


「しかし…」


「本当に大丈夫ですから!」


心が痛んだ

何でかわからないけど


仕事だってわかってて、我が儘言って


近藤さんを困らせて


山崎君一人に押し付けて


土方さんも山南さんも何も言わなかった





それが余計に、申し訳なくて…






多分、一人でいいと言うからには

山崎君は、一人でやり遂げる



組の為に、高熱でも働いた



山崎君は、根性がある




考えれば考えるほど、自分が情けない