初詣が無事に終わり

千鳥屋へ


主人の計らいで、君菊のよく見える席へ


永倉と原田は、すでに酒を頼み


正月とはいえ、巡察のある


他の幹部らは、茶




「お構い出来ませんけど、ゆっくりして下さいね!」


山崎の時と違い、君菊はニコニコしながら
挨拶して調理場に戻った


「いつも、あれくらい愛想が良ければいいのにね」


運ばれた料理を頬張り、総司が呟いた


料理は、どれも見栄えが良く
味付けも美味しかった


店を出る時に見送りに出た山崎は
やはり、寒いらしく

一瞬、肩をすくめた

「今度は、屯所でご馳走になろうかな?」

近藤さんが言うと

「面倒や」

なんて、素っ気ない


「はははっ」

近藤さんがふられたと笑う


「風邪ひかねぇように、帰ってこいよ」

「はい」


俺が言うと何でも命令のようだ…

自覚してしまった



「ほな、またあとで!!」



寒さに耐えられなくなったようで

そそくさと中へ



部屋を暖めといてやろう…


甘やかしてるな…