【沖田総司】






「皆さん!ご無事で何よりです!!」


大坂城で土方さんらと久しぶりの再会

人数が減ったことで、どれだけ

大変な戦だったかわかる


あれ?


「……山崎君は?」








僕がそう言うと、皆が目を潤ませた


「今、松本先生に診て貰っている
俺を庇って、怪我したんだ…
それに……心の臓を病んでいる」


「すみません
何言ってるのか
わかりません……」


つまり どういうことなの?



「記憶が戻ったあたりから
自分の余命がわずかだと、悟っていた
京を離れる時に倒れて
その後、俺を庇って打たれた」

「歳……本当なのか?」

「嘘ですよ!そんなはず……」



スーーーー


襖が開いて、松本先生が入ってきた


そして、首を横に振る


「怪我の出血は、止まった
しかし、心の臓が、弱っている
助からん
恐らく……意識が戻ることもなかろう」


「どこ?……どこにいるの?」




教えて貰った部屋へ




苦しそうに浅く息をしている

烝のそばに座り

頬に触れた



「烝」



風邪で寝込んでも、これほど

苦しそうじゃなかった



「烝」


僕は、烝の手を握って


何度も呼んだ


「烝」


「烝……僕、烝に謝りたい
酷いこと言ってごめんね
ねぇ……烝…起きてよ」