【山崎烝】


夕餉の後


屋根上に上がり


町を見渡す



このまま、なんもなかったらええのに



バア-ーーーーン




銃声




「副長 鳥羽 伏見の両方から
銃声が聞こえました
様子を見てきます!」

「頼んだ」



屋根上を渡り走る


大阪での芹沢と力士を思い出した

道を譲る 譲らないの小競り合いから

事が戦になったのだ

吉村と合流せなな…


伏見奉行所に閉じこめられていた


「山崎さん!!何があったんです?」

「話は後や!副長のところへ行くで!」


振り返ると伏見奉行所からは、火の手が


危ないとこやったな…



すでに、戦が始まっていた



副長のところへたどり着くと吉村が


「敵の偵察してきます!」

「頼んだ」


ワイは、副長のそばで地図を広げた


見てきた戦況を告げると


「チッ 新型の銃が… クソッ」

 
そう、銃が凄すぎて近寄れないのだ


「刀や槍じゃ敵わねえのか…」