夏風邪が治りきってなかったけど

屯所に戻った

「副長 出動待機お願いします」


会津の仲良くなった奴から伝言を貰い

夜だったけど

すぐに知らせに走った


「お前は、留守番だ」



政変があったらしい







数日後





副長に呼ばれ、部屋に行くと
幹部が勢揃いの上に

会津の仲良くなった奴

「よお!烝!!体調は、戻ったか?」

ごっつい手で、わての肩をばんばん叩くん
やめて欲しい


「もう、元気ですよ」

「気持ち悪い奴だなぁ~敬語とか使うなよ
もう店も復帰してんのか?」

「まあ」

「よそよそしいなぁ!!
なんだ?お前、猫かぶってんのか?」


そうです とは、言われへんやん

「幹部さんの前ですので…」

むにゅっと両ほっぺ引っ張られ


「堅い堅い!!こうして、顔をほぐして」

「やめんかい!!ボケ!!
痛いやんか!!お前、怪力なんや!!
アザになったら、どないすんねん!!!」


ついつい本性が出てしまった


ニヤニヤと肩を抱いてきて

「やっぱり烝は、こうでないとな!!!」



なんや?この敗北感…



幹部らが、おもろいもん見たって表情やし

あかん



また、熱でそうや



「佐々木さん、あんまり山崎を虐めるなよ
病み上がりなんだからよ」



副長が助け船を出してくれた


その日


佐々木 只三郎が、浪士組に持って来た

『新選組』拝命の話



これは、芹沢を暗殺せよとの

松平様からの合図でもあった