近藤さんが、僕がちゃんと寝ているか

確認しにきた


「よしよし!良い子だ!!」


子供扱いだよ

嬉しいけど


「総司、お前をここに療養させたいと
提案したのは、山崎君なんだ」

僕が驚いていると、近藤さんは続けた

「あの計画を実行すると、報復攻撃がある
一番隊 隊長 沖田総司を狙うものが
必ずいるから、ここで匿って貰えないかってね
労咳は、必ず治るけど、刀が握れなかったら、総司には意味がないからって
だから、別の理由で歳が良いと言えば
許可すると言ったよ
山崎君は、頭がいい
総司……お前は、幸せ者だな
刀は、常にそばに置け!油断するな!!」

「はい」




言っちゃダメでしょ……



吉村君といい、近藤さんといい



僕は、まだ烝から想われているかもって



期待してしまう






「沖田さん」




また、吉村君が来た


「今朝の話ですけど…
沖田さんがさっさと労咳治して
山崎さんを笑わせればいいと思います!
あと、忘れてましたが
金平糖がないと薬飲まないからって
山崎さんから預かってたので
では、任務中なので!」


一言も相槌も出来ないくらい

吉村君は、ベラベラ喋り倒して

いなくなった


そういえば……

そういう考えは、なかったな


悪い方にばかり考えが働いて


治ってからの事なんて、考えもしなかった


もし、労咳が治ったら


僕は、やっぱり烝といたい


こんな風に別宅を構えるのもいいな


烝が、忍を辞めたらだけどね


風邪ひくクセに、屋根裏で寝るんだもん


やっぱり、辞めさせなきゃ


毎日、烝の手料理を食べて

毎日、烝と手を繋いで寝よう


休みの日には、烝と出掛けたいな


桜見る約束も果たせてないな



労咳が治ったらの事を考えれば



僕のすべてが烝なんだと気がついた



烝の為に、労咳を治そう



僕を受け入れてくれるかな



そうだ



片想いからまた、始めよう





やっと、決心できた



僕は、烝が好きで



烝のいない世なら、抜け殻同然



何度いじけたのか、忘れたけど



この結論を出すまでに



どれだけ、烝を泣かせたのか


わからないけど



僕は、烝が好きなんだ