【沖田総司】




「ねぇ?山崎君の具合どう?」



僕の看病にきた吉村君に問う



「……何の事です?」



とぼけなくていいのに



「山崎君、労咳なんでしょ?」


「いいえ」




真顔で答える吉村君に嘘が感じられなくて




「だって!土方さんに内緒にしてて
怒られてたじゃない?」


「んー?怪我の事ですか?」


僕は、誤解をしたことに気がついた



「そうなのかな」

「最近、山崎さんが怒られたのは
怪我の事と寝坊したことくらいだと
思いますけど?」

「寝坊?」

「うたた寝して、門限破りしたんですよ
確か、看病代わるって話の時です
珍しいですよね…あんまり珍しいから
副長も許してくれたみたいで
そういえば…どうして俺を指名したんですか?」


勘違いとか言えないよね…



「何となく…」



「永倉さんと副長も気にしてましたね
この前、四人で風呂に入って
裸の付き合いしたんですよ!
まぁ、山崎さんはベラベラ喋る方でないので、大人しくしてましたけど」


「四人で風呂に…」


「楽しかったですよ!
沖田さんもどうです?」


「いや、僕は…」