【山崎烝】



「吉村、沖田の薬と金平糖や」

「はい」


前は、ちょっとウザかった吉村も

なんでか、何も聞かんと言うことを聞いてくれる


「山崎さん
沖田さんの熱がなかなか下がらなくて
どうしたらいいですかね」

「医者にいっぺん診察して貰ったらええな
最近、診て貰ってへんし」

「山崎さんは、どうですか?」

「んー?変わりないな
良かったり悪かったりやな」

「そうですか…
あの……俺も一緒に入っていいですか?」

「風呂?」

「はい 永倉さんと三人で!!!」

「副長に怒られるで?
永倉も次は、謹慎やって」

「なら、副長も誘いましょう」

「なんで入りたいん?」

「裸の付き合いって奴に憧れて!!!」

「それ、意味違うやろ……
風呂いらんやん」

「そうなんですか!?」




吉村は、案外バカだ

多分…永倉と思考が似てる


わざわざ風呂やなくてもええやんか!




「心の話や、何でも話せる間柄のことや」

「///// あっ!そうなんですか~!」



本気で間違っててんな……


吉村に渡した金平糖をチラリと見る

ワイも間違ってたけどな…



「山崎さん?」

「……何でもない
はよ、持っていき!」

「はい」



未練たらたらやんな…



総ちゃんが楽になれるなら

平気や


大丈夫…


総ちゃんが、また元気になるなら



我慢出来る