【沖田総司】




もしも……


烝に労咳が移ったら…


僕は、自分を許さないだろう


こんな病にかかって、本当に悔しい


どうして、僕が労咳に……




見飽きた天井の模様を眺めていると



「総ちゃんお待たせ!!!」



烝が帰ってきた



「おかえり 土方さんが、許可取らずに
出て行ったって、ご立腹だったよ」

「ええ!!ケチくさっ!!」

「ぷっ 何それ!!面白い!!」

「はい、総ちゃん!お水と薬!!」

「いただきます」


ゴクリと苦い薬を一のみした


「ご褒美や!」


烝の買ってくれた金平糖は、色とりどりだった

「わぁ!嬉しい!ありがとう!!!」

「もう一つええ?」

「なに?」


ちゅっ


烝が口づけをしてくれた


「もう、弱気なこと言わんといてな?
総ちゃんが死んだら……
後追うからな!!!
絶対!!先に死なんといて!!」


「烝、今日の金平糖は、色とりどりだね」


僕は、自信がなかったから
話をそらした


「/////そうなんよ…」


急に照れている… なんで?



「実は、色で味が違うんやと思てて///
『いつも、一生懸命選んでるけど
皆、同じ味や』ってお店の人に教えてもろてん……恥ずかしいやろ/////」

「あはははっ だからだ?
いつも、色が一色づつなのに
今日は味を気にしなくて良くなったんだ」

「せや/////」


烝は、おっちょこちょいなのかも



「ありがとう
一生懸命選んでくれてたんだね」

「同じ色とるの時間かかるから
最近、買えなくて…
でも!もう、選ばんで良くなったから
切らさんな!!!」


烝に笑顔が戻った


こんなに僕の為に一生懸命になってくれる

烝が好き


本当に大好きだよ







頑張らないと





労咳になんて、負けられないね