正月早々

伊東さん 永倉 斎藤が朝帰り


斎藤が吉村に言って、知らせをくれていたから

朝帰りになることは知っていた



三人を謹慎とした




その数日後には、総司が四条大橋で斬り合いをした


落ち着かない日々が続いた



明治天皇が即位したころ


伊東さんの動きが活発になった



九州に遊説の旅に出たかと思ったら


帰ってくるなり、分離したいとの申し出


斎藤に偵察役を頼み



伊東さんが十六名を引き連れて


〝御陵衛士〟を作った



組長で八番隊 隊長 藤堂平助も行った



かなりの痛手



これ以上、気持ちが変わる者が現れたら

それこそ分解してしまう


だから、隊士らの交流を禁じた






山崎は

屯所を出て行く十六名に

「御武運を!」

と言って、握り飯と御守りを渡していた