【土方歳三】




今日は、産婆に診察して貰った

すこぶる順調だそうだ


風邪も治り、二人で庭を歩く


「寒い」

「本当、ダメだよな」


皇后様からの上着を羽織っているのに


ぷるぷる震えている


「中に戻るぞ」

「あそこまで歩きましょう」

「なんで?無理すんな」

「だって、少しでも一緒にいたいんです」



その翌日




天子様が御隠れになったとの知らせ


それを聞いた山崎は、真っ青になった


すると、総司が後ろから手刀を落とし


山崎を気絶させた


「何やってんだよ!!!」

「動揺するとお腹の子に悪いでしょ」












二刻程して、目覚めた山崎は


俺に抱きついてきた


「どうしてこんなに悲しいの?」


天子様がお前の主だったから



「ねぇ 土方さん…苦しい
わからないの… 思い出せないの…」

「焦るな
大事なことは、必ず思い出せる
俺がそばにいる 心配すんな」


吉村を御所へやった

記憶がなく

懐妊中の為

連れて行けないから