事件が起きた



近藤さんの提案で山崎を女中にすることに

体調が戻るまで、という

期間限定の措置だった



しかし、あの強い山崎が襲われたのだ




そして…




俺の腕の中で、意識をなくすと


次に目覚めた時には


記憶を無くしていた



自分の名前すら言えなかった




山崎を襲った平隊士は、切腹





「あの……」

「ん?」

「私と副長さん、恋仲って本当ですか?」





山崎がそう聞いてきたのは


ふたつきたった日のことだった