会議がお開きになった後


山崎がいつも吐いている場所へ


永倉を連れて行った


「さっきは、悪かった」


「ゲホッ」


俺は、山崎の背中を擦った


「土方さん!山崎…大丈夫かよ!」

「いつものことだ…」


会議から抜けてずっと吐いていたようだ



「山崎…」

「永倉 誤解招くような俺が悪い
気にするな… ゲホッ ウッ」

「ごめん… 俺が酷いこと言ったから」

「そんなん、謝るくらいなら
斬り捨てて欲しいわ」

「おめぇなぁ!!!」

「しんどい…」

「おい!!山崎!!!」



山崎が意識を飛ばしてぐったりした

その体を支えて、驚いた


「軽っ」


痩せすぎだろ


「医者呼んでくる」


永倉が走ってくれた


吐きすぎたせいか、熱が出た

手拭いを代えていたら

医者が来た

あんまり騒がしくするから

皆が俺の部屋に集まった


「見せ物じゃねぇぞ」


全員を追い出し、診察の間は廊下へ


「終わりました」

「どうだ」

「……このままでは危険です」

「病か?」

「心の回復をさせて、食事を食べ
吐かないようにして、体力をつける」

「それだけでいいのか?」

「難しいと思いますよ
あれだけ、痩せた体を見ると……
病にかからないのが不思議ですよ」



医者の言う通り


食事を食べさせるのも苦労した


少し食べたら


吐いてしまい


吐けば熱を出し、苦しむ


熱が下がると屋根裏に逃げてしまい


食事をとろうとしなかった





どうすりゃいい……