【土方歳三】




「山崎…
俺は、お前を斬るつもりはねえ
ねえが…
今回は、許さねえ
簡単に命を諦めるのは、辞めろ
生きてなければ、守れないって
言っただろ」


ゴンッ



思いっ切り拳骨を落としてやった



「っいてぇ」



「俺の手だって痛ぇよ馬鹿!!!」




お前が死にたがる心の痛みを

俺も感じていると伝わっただろうか



「はぁ~楽に死のうと思ったのに…
絶対ろくな死に方でけへん…最悪や」



コイツの意味不明な強がりはなんだよ



「山崎さん…
沖田さんも副長も辞めて、俺と…」


ガシッ


「いたたたたたたたたたたっっ」


「お前は、ない!!!
死んでもないからな!!!」


吉村をふって、山崎は天井に戻った



「俺は、山崎に好意を持っているが
山崎が想っているのは俺じゃねえ
口づけは、俺が無理やりしたことで
合意の上じゃねぇ
総司をふったのも、総司を困らせない為で
嫌いになったわけでも、裏切ったわけでも
なんでもない
総司にだって、非はある
個人的な色恋と、仕事の信用を混ぜるな
あんな風にしていても、相当傷ついてんぞ!俺達は、男だがアイツは、女だ
影ながら、男並みに働く為の努力だってしているはずだ
それらを勝手に否定する発言をしないでくれ!山崎は、俺の部下だからな!」