烝が吉村を監察方の部屋に連れて行った


「総司!来い!」

ぐんぐんと永倉君の部屋に連れてこられ

「相部屋になったのに、まだとはな」

春画を見せられ、こうしろああしろと

色々教えられた

「僕…一緒に過ごせるだけで十分です
こういうことは…自信ないな」

「吉村と旅にでるんだぞ?
夫婦のようにしてだぞ?
あいつ、わざと胸触ってるかもよ?
三回も頭から落ちるか?
山崎が助けてくれることを見越してるんだ
ベタベタ触ってたじゃねぇか
恋仲なのに、触れねえまま
吉村に触られたらどうすんだ?」

永倉君の言葉は、何かの呪文のようだった


「烝が誰かに触られるなんてヤダ!
僕!頑張ってみます!!!」


「おう!その調子だぞ!」








部屋に戻ると布団がいつも通りくっつけて
あった

「烝」

「ん?」

「痣、見せて」

「や/////見せられるとこちゃうで」

心臓がドキドキ言ってる割に

僕は、冷静だった

多分、ここら辺?ってとこを着物の上から

触る

「いたっ!」

右胸の下だった

着物をずらすと、色濃い痣が

烝にこんな痣をつけるなんて

「早く良くなるように」

そう言って、僕は痣に口づけをした

怪我の事もそうだけど、触られた胸にも

手を伸ばした

「烝…もう、触られないでね」

「///////ハイ」

なんか、烝が真っ赤で可愛い


「怪我が痛むとアレだから
帰ってから、しようね!」


永倉君には、意気込みを見せたけど

この痣は、酷い


相当痛いはず


「今日は、一つの布団で寝よう」

「///// ハイ」




烝と抱き合って寝るのは、反省部屋以来
懐かしいような 

不思議な気持ちで、眠った





翌朝






近藤さんらと出立した




部屋に戻ると机に箱が…

開けると、山のように僕の薬が入ってた


〝毎日飲むこと〟


という手紙と口直し用の金平糖も…






ついさっき見送りをしたのに

もう、会いたくてさみしいよ…