ドサッ


「いってぇ!アホ!何処触っとんじゃ!」

「山崎さん!!サラシ巻いてても
乳が大きいのわかりますね!!」

バシッ


「余計な事言わんでええ!!」


「僕も触ったことないのに……」


ついつい呟いてしまった

肩に永倉君の手がポンとのり

後でな!と言う顔をした永倉君が

ニヤリと笑う

烝に言わせるところの

あかん奴に聞かれてしまった…






どうやら、顔見知りなようだ

「すみません!コイツ御所の者です!」


ペシッ

「挨拶せんかい!」

あっ烝が指南役として育てた人?


「吉村貫一郎と申します
この度は、新選組への入隊を命ぜられ
配属されましたことご報告致します!」

「吉村…わて、出張やで
お前の面倒見れへんさかい日を改めや」

「出張ですか!お供致します!
天子様から、申し付けられてます!
山崎さん?怪我してること
誰にも言わないつもりでしょう?」


え……


「誰のせいやねん!!アホ!!」

「先ほども痛がってましたよね?」

「それも、お前のせいやろが!!」

「僕が優しく手当てしますよ」


吉村君を危険人物に認定!!!


「怪我なら僕が手当てします!!!
ベタベタひっつくのやめなよ!!」


みっともないヤキモチだと言われても
烝に触られるのが嫌だった


「大した怪我ちゃう!
コイツがわての上に落ちてきて
痣になってるだけや
二度も同じ場所に落ちるんやめて欲しい
ええから、御所帰りや!」

「ですが、お目付役です
旅のお供は、させて貰います
山崎さん!娘の格好して下さいね!
夫婦のようにして行きましょう!」

「なんで、教え子に目をつけられな
あかんねん…」

「微力ながら、お手伝いします!」

「これ取ってこい」

烝が屋根上に投げた物を取りに

吉村君が行く

昇りは、いい

降りるときに頭から落ちる


烝がそれを庇い

「いったぁーなんで、成長せえへんのや
副長…コイツこんなんやから
連れてくん嫌や……」



だけど、土方さんは気に入ってしまった





「いいじゃねぇか
クククッ おもしれえ」