大阪から帰り、しばらくして


会議中に呼び出された


「山崎、皆がおめぇの事が心配なんだと
朝餉だけでも一緒にどうだ?」

「心配される理由がわかりませんけど
命令であれば…」

「ふっ 命令か…
なら、明日だけでいい一緒に食べよう」

「はい
…?御用は?」

「それだけだ」

「失礼します」




なんやねん!!!




お子様ちゃうし! なにが心配なんや!?








翌朝





「おはようございます」

「山崎!!こっち座れ!!」


無駄に愛想のいい男前な原田が
永倉との間にワイの席を用意してくれてた


や! この二人の間は…



「山崎!!おめぇ酒飲めるのか?」

「お前、どこで寝てるんだ?」

「土方さんに虐められてねぇか?」

「なぁ?」


「ごちそう様でした」


うるさいねん!!!

サッサと逃げよう!!!


「山崎 馴れ合うのが嫌でも
仕事上の繋がりは大事にしてくれ」


二人の質問を完全に無視した俺に
副長が言った

まっ そらそうやな…


「わかりました
酒は、飲めます
監察用の部屋で寝てます
虐められてません
基本、面倒だから、聞かれたこと以外は
話したくないです

では、お先に失礼します」



今度こそ広間をあとにした




我ながら、肝が小さい


女やってバレるんが怖いねん


情けないことやな




きっと、こういうところも見透かされて

楽しんではるんやろな…





今朝だけ、言うてくれてよかった…