さて、本題に入ろうか。



家を出てすぐに起きたこと。



白い空間へ飛ばされたとでも表したら良いのだろうか…。



とにかく、家を出た瞬間あたり一面は真っ白だった。



人工的という言葉を全く感じさせない、誰も踏み入れたことのない広大で神秘的な大地を感じさせるような…今まで見たこともなく綺麗な白。



そこは、全く何もない場所というわけではなかった。

まずはその綺麗な白。色があった。

そしてその白い空間で僕は地面に足をついて歩くことができた。

つまり重力と地面。下方向の空間に限界もしくは厚い板のようなものが存在していたんだ。

叩いても薄い合板のように響くことなく、コンクリートを叩いた時のような力のない音がしたことから板があった場合はそれが分厚いものであったのではないかと推測している。

体にあまり違和感がないことから重力自体は地球とさほど変わらないようだった。

難なく呼吸をすることができたことからも地球と似た大気が存在していたことがわかる。


今だからこそ冷静に判断し、文章に表すことができる訳だが、当時の僕が考えていたこと、感じていたことは此処から出ることと恐怖だけだった。