そっぽを向いているあたしの顔を覗き込んで優しい声で聞いてくる真尋。 「なにがあったか話してみ。楽になるぞ」 そう言ってあたしの頭をくしゃりと撫でた。 ……だから嫌なのよ、 すがりたくなる。弱い自分を真尋にだったらって、見せてしまいそうになる。 「……ほんと嫌いだよ、真尋なんて」 ……素直になれない自分も嫌い。 そう小さく呟き、走って逃げた。 その日、真尋が追いかけてくる事はなかった。