野球と君とわたしと。

もう見慣れたよ。



うそ。


見慣れてなんているわけがない。


その光景を見るたび胸が張り裂けそうになる。


わたしなんて、いつから輝に抱きついてないだろう。


あんな高い声も出ないし。


あの子みたいにかわいくない。



それに、あの子はいつも輝に抱きついた後わたしのことをちらっと見て勝ちほっこたように笑うの。


何も言えない。ただ見てないふりをするだけ。


疲れたよもう。