「輝起きて、昼休み終わるよ」


こうやってわたしはいつも輝を起こす。


「・・・ん」


むくっと起きるなり輝はわたしを見てふっと笑った。


ドキッ


え?なに今のほほえみ。やばいなかなかきた。今のはきた。わたしの胸にとすってきた。


「じゃあな」

そう言ってわたしの頭をポンっとしてから教室を出ていった。


ちょっとやばいわ。久しぶりにドキドキしたわ。


やっぱかっこいいな輝。


「あ!輝せんぱーい!!」


久しぶりのドキドキ余韻にひったっているところに聞こえてきた高い声。


きっとあの子だろうな。


輝に続いて教室を出ようとしていたわたしの目には見たくなくても入ってくる。


輝に抱きつくマネージャーの姿が。