野球と君とわたしと。

去年のバレンタイン。



「ずっと好きでした付き合ってください」


わたしはずっと好きだった輝に告白をした。


緊張で声も、チョコを持っている手も震えている。


「…えっと、」


答えを聞くのがこわくて、ぎゅっと目をつむった。



すると手があたたかいものにつつまれた。


「…俺も好き。」


パッと顔を上げると、赤くなった輝の顔。

震えていた手はあたたかい輝の手によって包まれていて。


赤くなった輝の顔は今まで見てきたどんな顔よりも特別で、わたしの胸を締め付けた。



その後はわたしがあげたガトーショコラを一緒に食べた。