野球と君とわたしと。

「はーー!!?またあのマネージャー!?ほんっと毎日懲りないね!!」

そう言ってお菓子をむさぼりながら怒り狂う美里。


「高杉くんも高杉くんだよ!!なんなの!?振りほどきなさいよ!!」

まぁまぁと言って美里を落ち着かせる。


こうやってわたしの言いたいことをすべて代わりに言ってくれる美里。
おかげでわたしもすっきりする。



「はじめは輝も振りほどいてたんだけど、きっとめんどくさくなってやめちゃったんだよ」


美里にそう言うと

「本当にそれでいいの?」

って聞き返されてしまった。




そう思いたい。輝の気持ちが少しでもあの子に向いて振りほどかないなんて思いたくない。


マネージャーの中でもあんなことをするのはあの子だけ。


特別になったりしてないよね・・・?



わたしには輝を信じることしかできない。