世界を敵にまわしても

高塚君は一瞬時計を見て、



「今ちょっと忙しいんで、放課後でもいいですか?6限終わったら、図書室でってことで」



と提案してくれた。



「はい!
よろしくお願いします!」



「それじゃ、放課後また」




そう言って足早に立ち去る高塚君の背中を見つめながら、私はその場にへたり込んでしまった。



とても立っていられなかった。