世界を敵にまわしても

なんて見とれている場合じゃない。



何か話さなきゃ。



大きく息を吸い込んだ。



「あの、私、隣のクラスの佐々木って言います。
高塚君、予備校に通っていて成績いいって吉田君から聞いて、私も受験について考えてるんですけど、あっあの、えっと……」