世界を敵にまわしても

先生は始終穏やかにお母さんをなだめていた。



そんな様子を見つめる私の目は、



きっと焦点が定まっていなかったと思う。



現実味がなく、



夢の中にいるような気分だった。



自分の身体の異常に驚いたことは言うまでもないが、



お母さんにとって私がどんな存在だったのかということを改めて思い知らされた。