世界を敵にまわしても

「突き飛ばされて睨まれただけで始まる恋なんて、あんたどんだけドMなのよ」




エミは本気で呆れている。



「本当に違うんだってば!
ただ、あんなに背が高い人を見たのは初めてだったからびっくりしただけ。
惚れてなんかいません。私だって性格第1です!」




「ならいいけどぉ。本当にやめときなよ」



「はいはい。ご忠告ありがとうございます!」




やれやれ、ここは素直に頭でも下げておくか。




エミは本当にしっかりしていてとっても優しい。



今も私を本気で心配してくれているのが分かるし、エミのこんなところが大好き。