世界を敵にまわしても

私のか細い声に頷きながら、



「リカとのことも、その不器用さから上手くあしら えなかったんじゃないかな。
だってさ、 仲良くなりたいとか言われても適当に流すことだってできたわけでしょ?
極端なことを言えば、LINE交換した後すぐブロックしたり、連絡来ても無視したりすればいいんだし。
それを敢えて断るって勇気がいることだと思うよ。 だって、自分が悪者になっちゃうんだしさ。
誠意を持って対応したんだよ。
本当に分かりにくい優しさじゃない?」



と苦笑いするエミ。



つられて、 私も小さく微笑んだ。