世界を敵にまわしても

「絶対逃げられると思ったの。
だから、自分でもば かだと思うけど嬉しくてたまらないの。
絶望的な状況なのは変わらないんだけど......」



私の話を聞いていたエミは、何かを知っているようで言葉を選びながら話し始めた。