世界を敵にまわしても

朝練を終え、 教室に向かう高塚君だ。



狭い廊下で、逃げ道などあるはずもない。



「あっ、おはようございます」



この挨拶は私なりの精一杯の勇気だったのだが、 高塚君はそれには答えず走り去っ た。



無視......され てしまった。




高塚君、露骨だな......と小さくため息をついた。