次の日。
私は珍しく寝坊してしまった。

「も~お母さんなんで起こしてくれなかったの~!?」

「何度も起こしたわよ!」

「あ~もう最悪!行ってきま~す!!」

私は勢い良く飛び出した。するといきなり誰かにぶつかってしまった。

「きゃあ!ごめんなさい!」

「ったぁ...急に飛び出してんじゃねぇよ」

(あれ、昨日見た男の子だ。)

がふと我に返り遅刻ギリギリだった事を思い出した。
「ごめんなさい!」

私は急いで学校に向かった。どうにかいつもの一本あとの電車には間に合った。いつものドアに沙奈がいる。

「あかりが寝坊って珍しいじゃん。何かあった?」

「家飛び出したら男の子にぶつかっちゃってさぁ。そしたら急に飛び出してんじゃねぇよって怒られたよ 笑」

「そりゃそうだ笑」

「でもやっぱりどこか懐かしいんだよな~。たぶん転校生なんだよね。うちの制服着てたし。」

「なにそれ。まさかの運命の再開的なやつ?ロマンチック~♡」

「そんなことあるわけないじゃん。そんなんマンガの世界だけ。だいたい恋とかどっちかが傷ついて終わるだけ。だか........」

「あーーもうはいはい。あかりの恋の理論は100回以上聞いてるから。」

「とにかく私は恋なんてしないし!」

「はいはいわかりましたー。」

そんなこんなで学校に着いた。

そしていつものようにHRが始まった。