いつからだろう。
こんなに君のこと知ってるのにもっと知りたい。笑いたい。話したい。
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私は長谷川 朱里 17歳 高校2年。恋なんていつかは終わる。そんなひねくれた考えを持っていた。あの日までは。
「あかり帰るよー」
「私職員室寄って行くから先行ってて!」
「はいはーい」
今日は月に一回まわってくる日直の日。学級日誌を書き終えたがさっき先生に渡すのを忘れてしまった。
だから私は職員室に向かった。
「最近 長谷川成績上がってるじゃないか。この調子で頑張れよ!」
「へへ。私だって本気になればこんなもんちょろいですよ。」
「それがずっと続いてくれれば良いんだけどな 笑」
「かんばりますよーだ」
そんな何気ない会話をしているとふとある男の子に目がいった。見たことない子。でもどこか懐かしい。
そんなことを思っていると沙奈を待たせているのを思い出した。
(まぁ気のせいか。)
「せんせーさようならー」
私は気づかなかった。
もう一度あんな恋をするなんて。
