足を止めて、麗香の首元に顔を近づける…


首元やカッターシャツ、ブレザーから甘い香りが漂っている…



「…ちょっと、人多いのに」



小声で言う麗香…


恥ずかしがってる…



『ストロベリー』


「せ、正確…あーもう!!顔近いし!」


『このまま、キスでもしとく?』


「梭冴のアホ!!もう放って行くで!」


『ちょっ、ごめんって!』



やば、ちょっと怒らせた…


調子に乗りすぎたか…


でも、手を繋いだまま。


ぐいぐい俺の手を引っ張って歩く麗香。


この距離が、俺達にはちょうどいい。