俺じゃ…ダメ?




イルミネーションアーチを順に潜っていくと、とうとう最後のイルミネーションアーチに行き着いた。



「これを潜ったら、もう終いかー。」


『早いね』


「でも楽しかったし!
ほな行こか!!」




そう言って歩きだそうとする麗香ちゃんの手をぐっと止めた。


首を傾げて立ち止まった麗香ちゃんの指に、用意していた指輪を通す…


もちろん、辺りのカップルやお客さんの視線は俺達に集まる…


やべ…


超 恥ずかしい…かも。



『…これ、えっと、指先…
まだ安いのしか買えないけど…
いつかちゃんとした指輪通してあげるから!』



緊張し過ぎて、全然目を合わせられない!


どんな顔してるかな…



「…ひくっ…ひくっ…」



え?


頭の中に ハテナ? が浮かんだと同時に、周りから歓声と拍手が聴こえた…


パッと顔を上げると、麗香ちゃんが俺の胸に飛び込んできた。


え? えぇ?