そしてついに来てしまった放課後。


呼び出されたのは、麗香ちゃんに初めて会って一目惚れした渡り廊下…


あの時、麗香ちゃんは1人俯いて歩いていたね。


高校生活が始まったばっかりの初々しさが今では懐かしい。




「梭冴くん!」




俺を呼ぶ声…


その響く声に振り返ると同時に、俺の胸に飛び込んできた麗香ちゃん。




『わ!?え、何?どうしたの?』


「うち、やっぱり梭冴くんがいい!」




…?




『…はい?』


「うちじゃ…あかん?」




パッと顔を上げた麗香ちゃんの目は真っ直ぐに俺を見ていた。