翼は強いよ。


ちゃんと自分で前を向いてる。


新しい1歩を踏み出そうとしている。




「だからさ、梭冴も私の事気にしなくていいから。
前だけ向いて、笑っててよ。
何かあったら相談乗るからさ!」




すると両手で俺の腕をぎゅっと握ってくれた…


大丈夫って、言ってくれてるんだろう。


うん。




『ありがと。
俺、ちゃんと笑う』


「うんうん!笑え笑え!」




今日見た翼の笑顔は、今までで一番明るく見えた。


やっぱり笑顔が良く似合う。


その彼と長続きしろよ。


そして、翼を泣かせないであげて…


笑い合ってて下さい。




『好きだった。』


「私も。」