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突然、圭から「久しぶりに遊びに行こう」と連絡が来たのには驚いた。
お互い高校を中退してからは何かと忙しく、
昔のように毎日遊ぶ事は無くなった。
けれど、それでも毎週末は必ずと言っていいほど顔を合わせていた。
しかし、圭が同棲を始めた頃からそれすらもめっきりとなくなってしまった。
正直、私と一緒にフラフラと遊び回り
男関係にもルーズだった圭が同棲すると言い出した時は心底驚いた。
けれど圭は同棲や結婚などに強い憧れを持っていた事を私は知っていたから、陰ながら応援していた。
だから私も無理に彼女を誘う事は無くなり、
その代わりに頻繁に連絡を取り合った。
『同棲は思ってたよりも大変』
いつもそう漏らしていた圭だけれども、
大変ながらも幸せそうな圭を羨ましくも少し寂しく思った。
そして、その気持ちは『結婚するの』という
圭からの連絡でより一層強まった。
今も変わらずフラフラとしている私とは裏腹に
圭は1人、落ち着き始め家庭まで持ってしまったのだ。
なんだか私一人、置いてけぼりをくらった気がした。
けれど彼女から結婚の報告を受けてからわずか2ヶ月で今度は『離婚する』という報告受ける事となった。
圭の周りは『2ヵ月で離婚なんて…』と漏らしていたようだが、私は離婚に大賛成だった。
圭から頻繁に送られ来ていた旦那の愚痴が書かれたメール。
その内容はあまりにも酷いものだった。
