「はぁー…どうしたら愛されるんだろう」
大きな溜息をつきながら圭はそう呟く。
「圭はちゃんと人を見極める事からだね。
元彼はあんたの心が弱っているのを知っててそこにつけ込んだずるい奴よ」
きっと圭はまだ彼の事が好きなのだろう。
元彼と言えども、悪く言われるのが気に入らないらしく少しムスッとしている。
「あんたもあんたでさ、彼がいいって訳じゃ
ないんじゃないの。
自分が弱ってる時に1番身近に彼がいただけで、別にほかの人でも良かったんじゃない?」
少しキツい言い方かもしれないけれど私なりに圭の事を思っての事だった。
彼女は大概の事では泣かないのだけれど、どうも男関係になるとダメになるみたいだ。
