少女達。



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「その元彼と付き合った時、離婚の事とか金銭トラブルとかであたしすごい病んでてさ。

そんなボロボロのあたしを見て彼が『支えてあげたい』って言ってくれたの」



圭は悲しそうな笑顔を浮かべながら今までの出来事を赤裸々に話していく。



「圭は人の言葉を鵜呑みにしすぎなのよ。
特に男の言うことなんて信じるものじゃないでしょ」


私がそう冷たく言うと圭はシュンとした表情を浮かべる。



「だって、人を信じれないってすごく悲しい事じゃない」


そうなのだろうか。


私はいつだって他人の事なんて信じては来なかった。


それは男であろうが女であろうが関係なく。


唯一、私が心から信用していると思えるのは圭だけだ。


家族よりも長い時間を共に過ごし、
同じ傷を受けた者同士だからこその事だろう。


「きっとね、その元彼も元旦那もその時に言ってくれた言葉は嘘じゃないんだと思うんだ。
『好きだよ』『俺が守ってあげるよ』って…

だから、それでいいんだ。
その時だけでも本気でそう思ってくれてたならいいんだ」