ピアノの少女


僕はお辞儀をして会場の奥へと戻った。


いろんな先生たちが拍手をしてくれた。


僕の担当をしてくれている先生は花束までくれた。


はじめて、自然と涙がこぼれた。


痛かったり、辛かったりじゃない涙。


その時、僕は先生たちの横で小さな手で拍手をする少女を見つけた。


少女も発表会に出るのだろう。


目はくりくりっとしていて、頬は可愛いピンク色。


ツインテールと真っ白なワンピースがよく似合っていた。


少女は僕に「上手ですね、感動しました!」


と言って舞台へ歩いて行った。