「………そーだね」


ふ、と自然に笑いがこぼれた。
落ち着いた、偽りない俺の声が出た。



綺麗な青じゃなくていい。


俺の空は、俺の呼吸とともに、雲が流れる。ときに早く、ときに遅く。濁りは消えない。

それでも青く、深く。流れていく。


彼女の青に、憧れて。











end.