「……は、せ、先輩っ、…」

「何」

「もうむりです」

「まだだよ。僕が足りてない」


ぎゃあああ。鼻血吹きそうな発言だ。そのまま本日三回目のキスに突入した。


てゆーかここ公園じゃなかったっけ。いくら人気がないからって、公共の場で何してるんだ私たちは。


さっき自分は公道で堂々と泣きわめいていたくせに、そのことは棚に上げて私は焦った。


「〜んん、んー!」


どんどんと彼の胸を叩く。するとどうしたことか、さらにキスが深くなる。


た、確かにこれはご褒美ではない!

れっきとした羞恥プレイだ。恥ずかしすぎて死にそう!


ようやく唇が離された頃には、私は肩で息をしていた。

先輩はまだまだ余裕みたいだ。どこか満足そうに私の反応を見ている。


「君が欲しいって言えば、いくらでもあげるよ。僕の方はいつも足りてない。こういうことなら喜んで」


すっかり機嫌を直した先輩が、そう言って笑う。彼の色気が凄まじすぎて、私は叫び出しそうだった。