毎回毎回いい加減にしろって感じだ。 怒りながら廊下を歩きつつ後輩の名前を呼びながらキョロキョロする。 我ながら忙しいことだ。 本当ならあたしは今、みんなに混ざって楽器を吹いていたはずなんだ。 それなのにあいつが毎度の如く部活に遅刻してくるから、あたしが代表で探しに行かないといけなくなる。 怒りながら早足で廊下の角を曲がるあたしは気づかなかった。 どんっと何かにぶつかった。 「いったー…すみませ、ん!?」 謝りつつ顔を上げ、そこにいた人物に驚きの声をあげた。