失った愛を



『まずは、僕の正体から。

僕は…うーん、なんて言うのかな…
まあ、とりあえず神様的な?』

とんでもないことを軽快に言うイケメン。


そして、1枚の古びた紙を取り出した。

「…紙?なにこれ、読めないんだけど。」

『あ、ごめんごめん、人間界の言葉に変えるね。』


そう言って手をかざすと、
暗号のような文字が読めるようになった。


【我 1000年ノ眠リカラ覚メタリ。
我ガトラウィスカルパンテクートリ ニ
与エル使命ハ…】

「え、どういうこと…?」

『あ、ここ。ここから読んで。』


【…人間界ノ者ト契約シ、力ヲ与エヨ。】


あたしが読み終えたのを確認すると、
イケメンはにっこり笑って、


『では、契約内容の詳細を説明するね。』