失った愛を



「イヤよ。」




あたしは冷たく言い放った。


『…え?

だ、だって今見たでしょ?
僕本当に神様だってば。』


「神様だかマジシャンだか知らないけど、
あたしはそんなの信じない。

そもそもあなたの名前だって…」


あなたの名前も知らない、
そう言いかけた時
あたしは男に唇を奪われた。


突然のことに抵抗もできず、
呆然とするあたし。


そんなあたしとは対照的に、


『契約完了☆』


嬉しそうな神様。


『あ、ちなみに僕は破壊神の
トラウィスカルパンテクートリ。

これから1ヶ月間よろしくね。』



あたしは、(強制的に)
神様と契約を結ぶことになった。