続々とクラスに人が入ってくる。

このメンバーで1年間過ごすのだと思い教室を一通り見回した。


「廊下に並べー!」

教室のドアの側から気の強そうな男の先生が大きな声で言った。

席に座っていたみんなが次々に立ち上がり廊下に出て行く。

幸もみんなの後から廊下に出た。

廊下に並ぶと先生が何やら説明をしているみたいだったが幸の耳には入ってなかった。

さっきからなんだか誰かに見られている気がして堪らないのだ。

…だれかがあたしを見てる気がする。
廊下に出てから視線を感じる。

そうしていると、列は前に進み始めた。